ゆっくりと一文字一文字なぞるように読みたかったので 昨日届いた「こぐまビル」子供たちが寝静まってから寝室の読書灯で読みました。 「こぐまビル」 はてなブログでおなじみの寺地はるなさんの作品で 2014年太宰治賞最終候補作となった作品です。 悩みは特にありません。(こちらがはるなさんのブログ) ネタバレしないように書こうと思いましたが難しかったので 未読の方はご注意ください。 バラします。むしろ積極的にバラしていきます。 ※以下ネタバレ注意です※ これは喪失を抱えた主人公の再生の物語なのかなと思いました。 人間生きていれば辛いこと悲しいこと傷つくこと何かを誰かをなくしてしまうこと幸せだと気が付く前に手のひらから零れ落ちてしまうこと そして時間は二度と戻らないという平等の理のもとに 心に空洞をかかえて生きていくわけですが その空洞の中にある自分の気持ちに それは悲しい。それは淋しい。それは愛し