ブックマーク / lessor.hatenablog.com (8)

  • 参院選マニフェスト比較2019(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

    国政選挙がやってくると、これをまとめなければいけないという義務感におそわれます。「障害者分野マニフェスト比較」です(過去はこちら→参院選2010、衆院選2012、参院選2013、衆院選2014、参院選2016、衆院選2017)。 各政党のマニフェストから「障害者」に関わる部分だけを抜き出して読んでいくのはけっこう面倒な作業です。大手メディアもたぶんやってくれません。 「障害児者」や「その支援(や教育)の関係者」を主な対象とした政策を中心に比較します。来はどんな分野の政策だって、その対象に障害者を含んでいるということは忘れずにいたいものです。「障害をもつ子ども」の支援を続けてきた自分にとって「子育て支援」や「不登校・引きこもり」なども強い関心事ですが、ボリュームが大きくなりすぎるので、直接的に「障害」と関連する事項に限ります。 まずは、政権与党から。 自民党 令和元年参議院選挙公約 ■20

    参院選マニフェスト比較2019(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい
  • やりがい搾取する「子どもの貧困対策」 - 泣きやむまで 泣くといい

    「子どもの貧困対策」に関わっている。 直接に自法人が運営しているわけではない。地方自治体からの委託事業で、運営しているのは地元の母子会。自分はアドバイザーである。 内容としては、最近増えつつある「子ども堂」や学習支援を中心にして、地域交流とか関係機関との連携とかスタッフの育成もやれ、ということになっている。週2回の開所で、毎回小中学生が30人くらい参加して、スタッフは毎回10名前後になる。 経済的事情から学習支援を必要とする子どものためにスタートしたが、蓋を開けてみると多くの親子が複合的な課題を抱えていた。困難事例の数々とスタッフのマネジメント、そして育成。母子会だけで進めていくのは無理と感じられるようになって、自分がアドバイザーを頼まれることになった。 アドバイザーとなって今年度(29年度)の事業計画と予算で尽力したのは、コーディネーターの人件費をきちんとつける、ということだった。 こ

    やりがい搾取する「子どもの貧困対策」 - 泣きやむまで 泣くといい
  • 「障害者の可能性」と「甘えるな」の奇妙な両立 - 泣きやむまで 泣くといい

    インタビュアーはかの北条かやさんである。 すべて説明されるがままに「そうなんですね」という感じのインタビュー。 日財団に言われると、福祉事業者はお世話になっているところが多いからみんな黙るしかない。うちも障害者作業所ではないけれど、施設改修で助成金を受けたことがあるし。不勉強で旧態依然とした支援から抜け出せない支援者がたくさんいることも認めよう。 それでも、支援者を育んでいかねばならない立場から書くと、障害者支援を志す人たちにビジネスセンスがないことはこんなに見下されなければならないことなのだろうか。そして、このような煽り方で現場を奮い立たせることができるのだろうか。 世間のイメージでは、障害者施設というのは、「だらしない格好で、髪の毛も整えないような人がうろうろして、バザーをしている場所」といったものだと。そんな施設が建つんだったら、僕だって反対しますよ。 つまり、ちゃんとした姿を見せ

    「障害者の可能性」と「甘えるな」の奇妙な両立 - 泣きやむまで 泣くといい
    nenesan0102
    nenesan0102 2017/10/26
    あとで読む
  • 衆院選マニフェスト比較2017(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

    はてなブログに移行して最初の記事が恒例の「マニフェスト比較」になるとは思っていなかった。 はじめての人のためにいちおう書いておくと、国政選挙のたびに主要政党のマニフェストから「障害者」に関する部分だけを抜き出して、比較している。過去のものはこちら(参院選2010、衆院選2012、参院選2013、衆院選2014、参院選2016)。 社会保障や税制なども含む政策全体の中で見なければいけないとは思うけれど、ひとまずわかりやすく「障害児者」や「障害児者と関わる福祉・教育等の関係者」について直接言及した記述だけ確認しておきたい、という人には役立つかもしれない。マニフェストからの全文引用ばかりではしんどいので、私的なコメントもつけていく。 まずは、もちろん政権与党から。 自由民主党 政策BANK2017 人づくり革命 〇幼児教育の無償化や介護人材の確保などを通じてわが国の社会保障制度を全世代型社会保障

    衆院選マニフェスト比較2017(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい
    nenesan0102
    nenesan0102 2017/10/10
    “「教育・子育て・労働・社会保障」のカテゴリーの中には「障害」どころか「福祉」も「介護」も出てこない。” 維新ほんまヤベェ…
  • 子どもにとって集団ってそんなによいものだろうか。 - 泣きやむまで 泣くといい

    公園で子どもたちと全力の鬼ごっこをする。もちろん仕事で。 もう何年も続けてきているのだが、自分が主に関わっているのは特定の支援が必要な子どもである。年月が経つにつれて、周囲の環境は変わる。特に「お友だち」の顔ぶれは変わっていく。 公園でいっしょに遊んでいる子どもたちの中に「発達の気になる子」は他にもいて、うまくいけばみんなが正しく人との関わり方を学べる場になる反面、下手をすると互いに傷つけたり傷つけられたりするコミュニケーションが加速していく。 低学年のうちは同級生の集団でうまいぐあいにやれていたが、多くの子どもは年齢があがってくると公園では遊ばなくなる。自分の印象では、年齢があがってきたのに公園で遊び続けている子どもの中に「気になる子」は多い。発達の凸凹が見られることもあるし、家庭環境の問題が垣間見えることもある。 「気になる高学年」と「その他たくさんの低学年」が交わるようになってきたの

    子どもにとって集団ってそんなによいものだろうか。 - 泣きやむまで 泣くといい
  • 生きづらさを「程度の問題」として捉えること - 泣きやむまで 泣くといい

    別のについて何か書こうと思っていたのだけれど、さっき風呂の中で一気に読んだコミックエッセイに考えさせられたので、そちらを。良いマンガだった。 今日もかるく絶望しています。 落ち込みがちガールの日常コミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ) 作者: 伊東素晴出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2014/01/17メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る 書店で表紙や帯などを目にした限り、ああ社会の中で生きていくのが苦手なタイプの人の話なのだろう、と思ったのだ。個人的に心をつかまれたのは帯に描かれた「疑心暗鬼がデフォルトです」というコマだった。「この人どうしてこんなに楽しそうに喋ってくれてるんだろう……内心私と話しててもつまんないって思ってたらどうしよう」。 「相手から自分はどう思われているか」について深く考えすぎる。それも悪

    生きづらさを「程度の問題」として捉えること - 泣きやむまで 泣くといい
  • 「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - 泣きやむまで 泣くといい

    グループホーム開設反対運動の件は、一日待ったら追加取材の記事がNHKから出てきた上に、自分がブログで紹介しようと思っていた調査を行なった研究者までその記事中に登場。なんというタイミング。 相次ぐ障害者ホーム反対の背景は http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0127.html 調査結果については、twitterで少し紹介したが、量的調査が難しい領域だとも思う。どのように変数を設定すれば、コンフリクトが生じやすい「地域」像を浮かび上がらせられるのか。「新興住宅地」で多い、というのは何となくわかるが、個々の懸念や不安が大きな運動へと変わっていくダイナミズムを説明するものにはなっていない。「世代」もどのぐらい影響しているのか。良質な事例研究をたくさん読みたいとも思う。 解決策が「仲介者」に求められるのは事後対応として仕方ない。一方で、この種の話題

    「こんな迷惑をかけられた」からの差別は手強い - 泣きやむまで 泣くといい
    nenesan0102
    nenesan0102 2014/01/28
    障碍者も人間だから、いい人もいれば悪い人もいるんだよね。最近は統失の人の入院が認められないから、街で大きな声で空中を罵りながら歩く人をよく見かけるけど、怖いと感じる人もいるだろうな…
  • 少年誌のマンガでこの文学性 - 泣きやむまで 泣くといい

    昨年2月に週刊少年マガジンの読み切りで話題になったマンガ『聲の形』が、反響の大きさから連載化。読み切りについては、かつて記事で書いた。 読み切りからどう連載へと広げていくのだろうかと思っていたが、単行の第一巻では、読み切りで描かれていた内容に違う角度からも光を当てていき、読み切りでは「なぜか?」と考える余地を膨大に残していた物語に少しずつヒントを与えようとしていた。 そして、第2巻発売。物語は進み、いよいよ物語は(読み切りの結末時点から見れば)「その後」へと踏み出していく。 聲の形(2) (講談社コミックス) 作者: 大今良時出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/01/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (18件) を見る いま読み終えて、どう形容してよいか悩んでいる。思いついた表現が「文学的」だった。登場人物のひとりひとりの生い立ちや言葉、相互の関係性の変化が表現しよ

    少年誌のマンガでこの文学性 - 泣きやむまで 泣くといい
  • 1