40年前の1980年。その後、日本音楽シーンに燦然と輝く歴史的名盤となる大滝詠一の「A LONG VACATION」は誕生した。通称"ロンバケ"のジャケットを手掛けたのはイラストレーター 永井博。色鮮やかでクリアな色彩と強い明暗のコントラストで描かれるのはアメリカを連想させる広大な風景や、プールサイド、ロマンチックな夕焼けのグラデーション。アイコニックな画風で描かれる作品の全ては、自らの生まれ故郷には見覚えのない風景のはずなのに、なぜか「懐かしさ」という不思議な印象を鑑賞者に与える。近年は「グラフペーパー(Graphpaper)」や「マニッシュ アローラ(manish arora)」「アクリス(AKRIS)」「ニコアンド(niko and ...)」などとタッグを組んだコラボアイテムが発売されるなど、作品発表の姿勢はイラストだけに止まらない。来月12月には73歳を迎えるという永井。半世紀に