金の商品としての最大の特徴は、その「希少性」です。 有史以来、人類が採掘・精製した金の総量を「金の地上在庫」と呼びますが、リフィニティブGFMS社(旧 Gold Fields Mineral Services社。ロンドンに拠点を置く貴金属調査会社で、その貴金属需給に関する各種統計は高い信頼性を得ています、以下GFMS)の調べによれば、2018年末時点での金の地上在庫は約190,400トンと推定されています。 米国地質学調査所USGS(United States Geological Survey。 “Mineral Commodity Summaries 2019”)によると、そのうち経済的に生産可能な部分(これを「埋蔵鉱量」といいます)は約54,000トン、同年の年間生産量3,332トンなので可採年数は16.2年となっています。