大切な指輪を2個置き引きされた 自然なものは有限で、無機物は無限だと勘違いしていた、それは私の目に付く範囲の事柄で。 1つ目の指輪は、17歳の頃s君とお揃いがしたくて、クリスマスにサプライズでプレゼントしたあこがれのブランドの指輪だった。 この時は、いつか私たちには終わりが来ると思っていたから、この一時だけでもとの思いで、お互いの左薬指にお揃いにした。 もう、5年もほぼ毎日つけていた。 もうひとつは、20歳の誕生日にs君がプレゼントしてくれた指輪だった。 私の指に会う号数がなくて取り寄せになって、到着予定日にワクワクしながら家で待っていたの覚えている。その指輪に合うネイルをしに行ったのも覚えている。 トイレで、手を洗う時、指輪を外して、うっかりしてしまった。 20分後に戻るともうどこにもなかった。 失ったことで、失望されたと勝手に思った。 連絡を入れると、しょうがないよと、返信が来て、この