『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』(東畑開人 著) 本書は、臨床心理学者でカウンセラーでもある著者が、キャリアの第一歩を踏み出した沖縄の精神科デイケア施設での4年間を綴った物語である。 「小さい頃なぜか“魔法使い”に憧れていました。その流れで高校生になるとアフリカで人類学をやりたいと思うようになったんですけど、3年の時、倫理の授業でユング心理学に出会った。アフリカに行かずとも国内のカウンセリングルームで“人類共通の心”を探る旅は出来るのだ! と、感動しまして」 京都大学に入学し、教育学の博士号と臨床心理士の資格をとる。現場で己れの学問を鍛え上げんと、東畑青年は職を大学内に求めず、沖縄のクリニックへ飛んだ。意気込む若者を迎えたのは、上司の「そのへんに座っといてくれ」という言葉。 「カリスマ的セラピストになりたかったのに(笑)。そこでは、クライエントの苦しみを掘り下げる専門的な
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