Aさんがマスコミの取材に応じるのは初めてだった。Aさんは小室さんから受けたイジメの実情、知られざる小室さんの人柄から、同窓会で再会した際の逸話、婚約発表直後にやり取りした際のメッセージの内容まで、ありのままを告白してくれた。小室さんへの恨みや辛み、未だに拭えない苦々しい記憶を、Aさんは心に溜まった澱を一気に吐き出すように、話してくれた。 2017年の婚約内定時、Aさんのもとにもマスコミから取材依頼が殺到したという。その後、Aさんは小室さんに連絡をとったが、イジメについて謝ることは一切なかった。そのため、Aさんはこう小室さんにメッセージを送った。 《ありがとうと言う前に謝る事があるだろう。あれだけのことをしておいて、忘れたとは言わせないぞ》 Aさんのメッセージは「既読スルー」されたという。 インタビューを受けるAさん ©文藝春秋 皇室の将来を考える上でも、小室さんがどんな人物かを知ることは非
2016年7月以降、入院していた48人の患者が亡くなった横浜市神奈川区の旧大口病院。そのうち3人の殺人罪に問われている、元看護士の久保木愛弓(あゆみ)被告(34)の論告求刑公判が10月22日に横浜地裁で開かれ、検察が死刑を求刑した。 久保木被告は最終陳述で「死んで償いたいと思っています」と謝罪を口にしている。被告による犯行を詳報した記事を再公開する。 (肩書き、年齢等は当時のまま) ◆◆◆ 10月1日に横浜地裁で始まった、横浜市神奈川区の旧大口病院で起きた点滴殺人事件の裁判員裁判。元看護師、久保木愛弓被告(34)は2016年9月、3人の患者の点滴袋に注射器で消毒液「ヂアミトール」を混入させて殺害したなどとして、殺人罪などに問われている。 興津朝江さん(当時78)と八巻信雄さん(当時88)の場合は、久保木被告自身が病院にいないときに投与される点滴袋にヂアミトールを予め混入させ、西川惣蔵さん(
「メニューの表記と違う食材を使用していたのは事実です。開店当初は表示通りの食材を使用していたのですが、仕入れ先の卸業者を変更したりする中で、店主の私がそのズレを把握できておらず、開店当初のメニューを使用し続けていました。大変申し訳ありません」 ――いつ頃から表示と違う食材が使われていたのでしょうか。 「海老や牛肉など食材によって時期は違うのですが、一番古いものでは2019年8月からメニュー表示と異なる食材を使っていたことがわかりました。私自身が複数の店舗の経営で忙しくなってしまい、現場の従業員との情報交換が十分にできず、把握することができなかったという状況です」 「麺匠 八雲」で使われていたインドネシア産の海老。メニューでは「国産のみ」と表示されていた 「海老ともやしに加えて、牛もつ、豚肉…」 ――故意ではなく記載ミスということですが、お客さんから見ればいわゆる“産地偽装”になります。責任
「資生堂の担当さんから、『花椿』では詩を公募していることや、普通の主婦やOLさんがとても熱心に応募してくださるという話をうかがいました。『詩を書くのは、社会で見せている自分じゃないものを表現したい気持ちの表れなんだろうなぁ』と思ったので、連載に当たっては、詩を書く女の子の話にしようと、物語のアウトラインだけ考えてスタートしました」 最新号『週刊文春WOMAN vol.6 (2020夏号) 』 作者のはるな檸檬さん曰く、擬態は誰でもすること。 「言ってみれば、そのコミュニティーの中で求められている、役割やキャラクター。『あなたはこういう人でしょ』という空気やノリに合わせるのは、生きる上でのちょっとした技術で、男女関係なくやっていると思います。ただ、やり過ぎると自分も混乱する。 実は私も10代のころは擬態がめちゃめちゃ得意。ギャルっぽい子からヲタクな子までクラスのどんなグループとも普通にしゃべ
筆で世界を変えた男、葛飾北斎の生涯や偉業を3回にわたって紹介する。第1回は、北斎の人物像や世界に与えた影響に迫る。江戸時代の市井の絵師にもかかわらず、19世紀最高の芸術家として知られる北斎とは、一体何者なのか。その実像に迫る。 葛飾北斎 「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 世界で最も重要な人物100人に選ばれた! アメリカの有名なフォト・ジャーナル誌『LIFE』が1998年に「過去1000年の間で最も重要な人物はだれ?」という調査を行い、上位100人のランキングを発表した。1位エジソン、2位コロンブスなど、名だたる偉人が上位を占める中、日本人で唯一選出されたのが、なんと葛飾北斎だった。その影響はモネやドガといった絵画における印象派の巨匠たちだけでなく、ティファニーやカミーユ・クローデルらによる工芸や彫刻、ドビュッシーの音楽、フランク・ロイド・ライトの建築など、ジャンルを横断して様々な分野に浸透
現在、A子さんは別の被害女性と協力して、X氏を相手取り200万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こすに至っている。(#1より続く。全2回の2回目) 「夫はずっとこんな感じなんです」 X氏の行状を妻は知らないと思っていたA子さんとB子さんは、予想外の答えに驚きを隠せなかった。A子さんが当時のやりとりを振り返る。 A子さん「えっ……? Xが独身と偽って複数の女性と交際していることをご存じなんですか?」 妻「はい、実は今年(2019年)の夏にも被害を受けたという女性から連絡が来ているんです。『あなたの夫が婚活アプリで詐欺みたいなことしてますよ』って」 雑誌に登場した時のX氏と妻、娘 B子さん「知っているのに何もしないんですか?」 妻「夫はずっとこんな感じなんです。ダブル不倫している現場を見つけたこともあるし、女性関係は結婚する前からずっとめちゃくちゃ。事実を問い詰めたことも何度もあります。でも『
2月13日、氷点下17℃の夜に自宅を飛び出して行方不明となった北海道旭川市内に住む当時中学2年生の廣瀬爽彩(さあや)さん(14)は、3月23日に雪に覆われた公園の中で変わり果てた姿で見つかった。爽彩さんは2年前に受けた凄惨なイジメによって自宅に引きこもるようになった。医師にPTSDと診断され、そのフラッシュバックにも悩まされていた。 これまで「文春オンライン」では、Y中学校入学直後に爽彩さんが男女のグループからイジメに遭い、自慰行為を見せるよう強要されたり、撮影させられた自身のわいせつ画像を加害少女らが拡散したことなどを報じた。 ※本記事では廣瀬爽彩さんの母親の許可を得た上で、爽彩さんの実名と写真を掲載しています。この件について、母親は「爽彩が14年間、頑張って生きてきた証を1人でも多くの方に知ってほしい。爽彩は簡単に死を選んだわけではありません。名前と写真を出すことで、爽彩がイジメと懸命
今年2月13日、自宅を飛び出して行方不明となった北海道・旭川市内に住む、当時中学2年生の廣瀬爽彩(さあや)さん(14)が、3月23日に雪に覆われた公園で、変わり果てた姿で見つかった。警察による検死の結果、死因は低体温症。爽彩さんは失踪当日に亡くなった可能性が高いという。 これまで「文春オンライン」では、爽彩さんが壮絶なイジメの被害に遭っていた事実と、失踪前もPTSDと医師に診断され、その後遺症に悩まされていたことを報じた。2019年4月のY中学校入学当初から始まった先輩A子らによるイジメは陰湿かつ悪質なもので、爽彩さんは彼女らの前で自慰行為を強要されたり、撮影を強要された自身のわいせつ画像を彼女たちによって地元中学生らの参加するLINEグループに拡散されたりしていた。 ※本記事では廣瀬爽彩さんの母親の許可を得た上で、爽彩さんの実名と写真を掲載しています。この件について、母親は「爽彩が14年
衛星放送事業などを手掛ける東北新社に勤務する菅義偉首相の長男・菅正剛氏らが、総務省幹部を高級料亭などに招いていた「違法接待」問題。総務省は24日、公務員倫理法違反にあたるとして、接待を受けた官僚の懲戒処分を発表する予定だ。だが、こうした問題を起こした張本人は、衛星放送事業に関わる官僚たちに接待を持ちかけ、飲食代を支払い、手土産、タクシーチケットなどの金品を渡していた正剛氏ら東北新社だ。正剛氏らは、どのような接待を行っていたのか。現場音声からは、その接待攻勢ぶりが浮かび上がる。音声は、接待が行われた店に客として入店した複数の「週刊文春」記者が、付近の座席から録音し、他の客の声や雑音などを専門業者に依頼して除去し、解析を進めてきた。
オリンピックに「失言」という競技があったら、私たちの森喜朗さんはアメリカの新大統領であり失言製造機(Gaffe Machine)でもあるバイデンさんと金メダルをめぐって日米決戦になると思うんですよね。 衆議院解散を招いた首相時代のビッグな失言 森喜朗さんと言えば、もう皆さんご存知、2000年から01年まで第85・86代の内閣総理大臣として日本の指導者でありました。森喜朗さんの総理在任の間、国家戦略として策定する「e-Japan構想」についての説明のため官邸に来た総務省の幹部に「君、このイット革命って何だ?」と聞いたという話から、末期には歴代総理はおろか世界の指導者においてもワールドクラスの「内閣支持率8%、不支持率82%」というレジェンド級のレコードを残しています。 私の大好きな森喜朗さんの失言は何と言っても2000年5月15日の「神の国」発言でありまして、国論を二分する大激論となり、結果
2020年9月19日公開の「名古屋闇サイト殺人事件」を扱った映画『おかえり ただいま』は、「東海テレビが作らずにはいられなかった映画」だという。その理由を、齊藤潤一監督は次のように明かしている。 〈3年前、私は胸につかえを感じていた。(中略)現場ディレクターとして番組を制作するのが難しい年齢になったことを自覚し、心残りがあったのだ。2009年に犯罪被害者遺族を追った『罪と罰~娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父~』を制作した。そのうちの一人が磯谷富美子さん。事件直後であったが「死刑を求める署名活動を広めたい」と密着取材に応じてくれた。撮影のたびに利恵さんを思い出し、涙を流しながらも気丈にインタビューに答える姿に、感謝しながらカメラを回していた。番組では「犯人を死刑にしないでくれ」と懇願した名古屋保険金殺人事件の被害者の兄も取り上げた。「死刑を願う母」と「死刑を求めない兄」。二人を
強姦罪などで服役中、被害者の証言がウソと判明して再審無罪が確定した大阪府内の男性(75)と妻が、大阪府警と大阪地検による不十分な捜査や裁判所の誤判で精神的な損害を被ったとして、国と府に計約1億4000万円の国家賠償を求めた訴訟の判決が1月8日、大阪地裁であった。大島雅弘裁判長は「起訴や有罪判決が違法だったとは認められない」として、男性と妻の請求を棄却した。 ことの発端は2008年9月にさかのぼる。“被害少女”の告訴を受けた大阪府警が、男性を強制わいせつ容疑で逮捕(後に大阪地検が強姦罪でも追起訴)。弁護側は「狭い団地の一室で、家族に気付かれることなく強姦することは不可能だ」と主張したが、2009年の一審判決では、「14歳の少女がありもしない強姦被害をでっち上げることは考えにくい」と一蹴された。結局、この事件では大阪高裁で3人、最高裁でも5人の裁判官が関与しながら、「懲役12年」の有罪判決は覆
お笑いコンビの「アンジャッシュ」渡部建が、15歳年下で女優・モデルの佐々木希と結婚し、第1子が生まれた後も、複数の女性と関係を持っていたことが報じられた。美しい妻がいながらも、なぜ男性は不倫に走るのか。作家で社会学者の鈴木涼美さんが考察する。 ◆ ◆ ◆ 不倫中の人や不倫願望がある人へ マイケル・ダグラスの『危険な情事』は、美人で明るい妻と可愛い娘がいる弁護士が、妻子が留守にしていた週末、ちょっとした火遊びのつもりで金髪の妖艶な女と「大人の割り切った関係」を持ったら、向こうは全く割り切っておらず、その上ものすごく思い込みの激しいメンヘラで、別れようとすると手首を切るわ、会社や家にしつこく訪ねてくるわ、ペットを殺すわ、車を燃やすわで、次第に家族にまで危険が及ぶようになる、という、不倫好きの人が見ると世にも恐ろしいサイコホラー、不倫嫌いの人が見るとあまりにも自業自得なザマーミロな映画だ。不倫中
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く