つきあいのある編集者の仕事環境がよくなく、精神状態が悪く、そのつらさが一緒に働いているこちらにも浸みだしてくる。人のつらさに共振してぼくも一緒につらくなる。よくないことだと感じる。 つらく働いている編集者たちから、ぼくはそろそろ距離をとろうと思う。とりあえずツイッターのアカウントはミュートした。 「今まさにつらい編集者を見捨てるなんて薄情だ、お前が書けば楽になるかもしれないのに……」という考え方もあるだろう。しかし一緒に沈んでしまえば救助もできない。 これが仕事相手でなく、仮に家族や友人だったとしても、一蓮托生的にストレスを共有してしまうことはよくない。他人だからできる距離の取り方というのがある。そういうのが結果的に双方にとってつらさを減らすことにつながる。 つらいつらいと仕事をする編集者たちの仕事を手伝って、少しでも楽にできたらいいなという気持ちはずっとあった。これまではそのようにやって