2009年1月31日のブックマーク (4件)

  • 村上春樹と中国と「モンゴル」 - 梶ピエールのブログ

    以下はちょっと前に書きかけてしまいこんでいたものですが、稲葉さんがここで書かれていることとちょっと関係しそうなので、ここでお蔵出し。 Acefaceさんからご示唆いただいた以下のテクスト、非常に示唆的だったので、いくつかの箇所を引用したい。 http://www007.upp.so-net.ne.jp/mongolbungaku/muraka.html 『ねじまき鳥クロニクル』の中のモンゴル人、すなはち、蒙古兵は、『羊をめぐる冒険』の中の印のある羊のような抽象的で、理解不能な存在である。勿論、彼らはその物語の主人公ではない。物語の主要なトポスがノモンハンであっても、その場所の主人公は彼らではないのだ。そして、蒙古兵のイメージは、第3部の狂暴なモンゴル人の渾名が「タルタル」(勿論、ラテン語の地獄を連想させる)であることが示すような人種主義的な時代のオクシデンタルなモンゴル人観に依拠している。

    村上春樹と中国と「モンゴル」 - 梶ピエールのブログ
    nessko
    nessko 2009/01/31
    「羊」を部首に含む漢字は多いですね。そして、「羊」は良きものという意味合いを感じます(例:美)。ただし、私の漢字の印象は日本語内だけのものなので、中国語でどうなってるのかは知らない。
  • 生きてるしるし 日本での不況による危機の中で現代のファシズムはありうるか

    での不況による危機の中で現代のファシズムはありうるか。今大不況で今年40万人が路頭に迷うといわれています。これは戦後始まって以来の社会的危機で、この危機突破のため戦争待望と一層の独裁政治を求める動きが出てくる可能性があります。 山口定『ファシズム――その比較研究のために』有斐閣1979年(改題新版『ファシズム』岩波書店1979年)によると、ファシズムは上だけ、下だけということはなく、必ず下からの大衆的な動きと権力層の中からのファシズムの動きの両方が合わさることにより、成立するそうです。その強弱のパターンは様々ですが。 ではナチスの上からの動きなどあったのかといわれそうですが、まず大恐慌により資家や権力層がワイマール体制の民主政治を廃止を求めるようになったのです。 また、ヒンデンブルグ大統領も国会の束縛を嫌い、ワイマール憲法48条の大統領緊急令の規定「『公共の秩序と安定』が危険にさらさ

    nessko
    nessko 2009/01/31
    「もっと普通の人が没落して路頭に迷い始めたとき、その中や予備群から真のファシズムの動きが起きるのではと思っています」 同意。すでにその兆しが見えつつあるような気がする。
  • 村上春樹がほんとにすごいところは…… - finalventの日記

    ⇒アンチ春樹ストの私が村上春樹の凄さについて羅列してみるよ! - 国語の成績が悪い まあ、そういうのもあるけど。 村上春樹がほんとにすごいところは、韓国中国に多数の読者を得ているとこだよ。 欧米で読まれているというなら、まあ、いわゆる優れた文学なんだけど。 村上春樹は実はアジアを変えてしまったこと。 あとついでにいうと。 いわゆる村上春樹的なイメージというのは初期の作品のテンプレになりがちだけど、春樹文学がずしんとし始めるのは、クロニクルのノモンハン事件を扱うあたりかな。 オウム事件と阪神大震災という歴史の、無意識的な暴力性みたいなのから、日の近代史に潜む暴力性の源みたいのを探ろうとしはじめたところ。 この根はワンダーランドのヤミクロとかにもあるし、ダンスにも見られるのだけど。そういうなんというか、ニューヨーカー的ないわゆるきれいな文学的な技巧をすてて、むしろ第三の新人のような、日

    nessko
    nessko 2009/01/31
    「村上春樹は実はアジアを変えてしまった」
  • ありもしない「ありもしない中立」 - OAF

    村上春樹とエルサレム賞について、政治と文学などという最早ありもしない対立が語られた件について。 これについてはy_arim氏がまとめているが、それでもfujipon氏の違和感が伝わっていないっぽいので、彼の感じただろう(私も)違和感についてちょっとだけ。ただy_arim氏の言うように関心のレイヤーが違うなら、単にすれ違いで終わるかもね(終わっているのか?) 村上春樹を読まずに批判してるって?:モジモジ君の日記。みたいな。 村上春樹、エルサレム賞受賞おめでとう!!:モジモジ君の日記。みたいな。 要するに、村上春樹により語られるだろうスピーチで、イスラエルの犯罪を婉曲的にせよ非難しないなら、彼の全ての作品は無価値だ、と言っているように聞こえるのだ(極端に言うとね)。*1 このブログ主が、そう受け取られかねないことを安易に言ってしまうところを見ると、そういうことの政治的・イデオロギー的な危険性を

    ありもしない「ありもしない中立」 - OAF
    nessko
    nessko 2009/01/31
    たしかに村上春樹は政治性に極めて敏感だし政治的意識もしっかり持っている作家だという印象がある。同時に、そこに彼の世代特有の傾向も濃く感じる。それをちゃんと書いてしまうというのはある意味誠実なのだろう。