一に体力、二に好奇心、三に自分と他人の区別がつくこと、四に信心。仏になるための条件だそうです。あたしが言ってんじゃない、ある宗派の坊さまがそうおっしゃってたんですが。 これ、最初に信心がきちゃうとまずいんだそうで。なぜか。最初に信心ありきの人は往々にしてヘン人になっちまうし、その分、あたり構わず布教してまわったりする。そもそも自分から仏になりたいなんて思うのは世の大勢からすればヘンな人に決まってるんだけれども、そんなヘンな人が本来の目的ほったらかしに勝手にまわりを巻き込んでヘンな自分と他人を一緒にしようとするんでいけない、と。 これ、ものすごく腑に落ちます。何も仏教とか何とかじゃなく、宗教一般どころでもなく、だからこそ本当の意味での「宗教」の問題に関わってくるのかも知れませんが、まあ、とにかく何にせよそういう現象ってのは身のまわりに割と当たり前に転がってるよなあ、という意味でしみじみと。