2020年9月5日のブックマーク (5件)

  • 『眠る虫』金子由里奈

  • アニメーションが手にした新たな「跳躍」 2019年のアヌシーから見えてきたもの(前編)注目されつつあるゲームとアニメーションの間

    近年、国際的に劇場版の長編アニメーション作品への注目が高まっている。そんな中でフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭はカンヌと似たようなアニメーション作品の見市として機能し、昨今では多くの発表やコンベンションが報道されるようになってきた。IGN JAPANではこれまでもアヌシーについて発信していたが、ここでは現地で取材を行ったアニメーションの批評家である土居伸彰氏のレポートを前後編で掲載する。氏の活動に関しては以前おこなったインタビューを参考にしてほしい。 2019年6月10日から15日、フランス・アヌシーにて開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭。その受賞作品については既報のとおりである。去年の長編部門については、このようなかたちで総評を書いた。今年は、長編関連の部門で受賞した2の作品を中心に書いてみたい。テーマとなるのは、「運動」である。 『Away』――アニメーションとゲ

    アニメーションが手にした新たな「跳躍」 2019年のアヌシーから見えてきたもの(前編)注目されつつあるゲームとアニメーションの間
  • 山村浩二が“言葉から作り上げる”アニメーションに共感、「新しい街 ヴィル・ヌーヴ」試写会

    ケベック州の住民独立運動において、現実にはわずか1%の差で否決となったが、作では同じく1%で賛成票が上回った“パラレルな世界”が舞台に。山村は「登場人物たちは過去にも未来にも行きようがないというか。ケベック州の独立もほぼ半々で、前進か現状維持かというグレーのまま。そんな停滞感を長編で描いているのが面白かったです」と感想を伝える。また「言葉の力に重きを置いてるのも印象に残りました。特に『歯がゆさを叫んでいるようだ』というセリフがありましたが、この映画に出てくる人々の心情であり、監督が伝えたかったことでもあるのかな」と推測。 それを受け、土居は作の制作過程について解説する。最初にデュフール=ラペリエールが登場人物のモノローグを書き、言葉の土台から組み立て、いくつかのシーン以外はアニメーターにすべて任せたという。また監督自身は短編アニメが好きで、ヤン・シュヴァンクマイエルやフレデリック・バッ

    山村浩二が“言葉から作り上げる”アニメーションに共感、「新しい街 ヴィル・ヌーヴ」試写会
  • 奇想が誘う短編の宇宙 米作家スティーヴン・ミルハウザーさん(1/2ページ)

    2016年に来日。「1行1行を記憶できるような短いものを書くのがやはり気持ちいい」と話したスティーヴン・ミルハウザーさん 奇想と精緻な描写を連ねて、幻想性を帯びた壮大な宇宙へ読者を連れ出す。米の作家、スティーヴン・ミルハウザーさん(77)には「魔術師」という呼び名がよく似合う。7月に邦訳が刊行された短編集『ホーム・ラン』(柴田元幸訳、白水社)についてのメール取材で、短編小説という凝縮された形式の持つ魅力を明かした。(海老沢類) ミルハウザーさんは、20世紀初頭に大規模ホテルを建設した若者の栄光と転落を描いた長編『マーティン・ドレスラーの夢』で1997年、ピュリツァー賞を受賞。短編集『バーナム博物館』収録の「幻影師、アイゼンハイム」は米で映画化された。自動人形や盤上ゲーム、遊園地…。どこか懐かしい道具を駆使した魅惑的な短編の愛読者は日にも少なくない。 「極めて凝縮されていて、いつ爆発して巨

    奇想が誘う短編の宇宙 米作家スティーヴン・ミルハウザーさん(1/2ページ)
  • 小学生が「フォートナイト」で課金をしたがる理由--人間関係トラブルに注意

    小学生の子どもを持つ母親から、「子どもがフォートナイトに課金したがる」と相談されたことがある。子どもがゲームなどに高額課金してしまう問題は以前から多いが、最近目立つのが話題の「フォートナイト」だ。 フォートナイトは何かといろいろな問題でよく話題になる。もともと他のユーザーを倒すゲームであり、ボイスチャットで会話しながらプレイする際に、子どもたちの口が悪くなることもよく問題視される。 「友だちに『もう5万円以上使ってる。君はお金ないの?』と言われて、息子も課金したいって」と、その母親は眉をひそめる。「しかも、プレイ中に『下手くそ、消えろ』とかひどい言葉で話しているのを聞いたから、もうやらせたくない。無料だからと言われて軽い気持ちで使わせたら、大変なことになってしまった」。 ボイスチャットでいじめが起きるなど問題が多発したため、「フォートナイト禁止」というプリントが配られた小学校があるほどだ。

    小学生が「フォートナイト」で課金をしたがる理由--人間関係トラブルに注意