今年3月に閉館した東京・御茶ノ水の日本大学カザルスホールの再開を訴える有志団体「カザルスホールを守る会」が16日、東京・下北沢で、音楽と建築の二つの側面から同ホールの価値を評価するシンポジウムを開く。 博物館明治村館長で建築史が専門の鈴木博之・東大名誉教授、1987年のホール誕生に携わった音響設計家の永田穂らが語る。また、ホール名の由来であるチェリスト、パブロ・カザルスの演奏で知られるカタルーニャ民謡「鳥の歌」などを、同会に賛同する音楽家たちが演奏する。 同ホールが日大の敷地再開発計画に伴い閉館したのを受けて6月、ピアニストの岩崎淑、作曲家の池辺晋一郎らが「守る会」を結成。再開を求める署名は11月初旬までに6千人を超えた。 北沢タウンホールで午後6時開場、同15分開演。満席になり次第、入場を締め切る。無料。問い合わせは03・5314・9746(同会)。(寺下真理加)