エボラ出血熱が流行するギニア南東部ヌゼレコレで、感染対策に抗議する住民と治安部隊との間で28、29の両日、衝突があり、少なくとも計55人の負傷者が出た。フランス公共ラジオなどが30日伝えた。 ヌゼレコレでは赤十字の医療チームが市場をスプレーで消毒した際、逆にエボラ熱を拡散させているとのうわさが広がり、暴動が発生。夜間外出禁止令が出された。 地元の州知事は「エボラ熱流行の事実を理解している人たちがいる一方、感染症が外から持ち込まれていると考える人たちもいる」と述べた。 ギニアでは新たな感染者数が減少傾向にあるが、隣国のリベリアやシエラレオネからの感染者流入が問題視されており、両国との国境がある南東部での対策が課題となっている。(共同)