今回のインタビューでは、まだ日本ではなじみが薄い「ローカライズ」という仕事や、海外と日本のゲーム文化の違い、スマートフォン・プラットフォームの未来、日本のデベロッパーが海外進出のための戦略について、非常に濃い話を聞き出せた。ボリュームが多いため、前後編に分けてお届けする。 漫画のローカライズからゲーム業界へ ―まずは基本的なことからお聞かせください。イバイ・アメストイさんの経歴、現在の会社を作ったきっかけなどを教えて下さい。 私はもともと大学を中退して、21歳の時に日本に来ました。いま34歳なので、12、13年前ですね。最初は個人として漫画翻訳を始め、そこで「ブラック・ジャック」や「ゴルゴ13」といった漫画をスペインの出版社のために翻訳していました。 何年間かその仕事をフリーランスでした後に、ゲーム会社のマーベラスエンタテイメントにローカライズのディレクターとして入社し、そちらで3年間働き