今年でオープン10周年を迎える同店では、Zine販売のほか、トークイベントやアーティスト作品の展示なども行っている。「シカク」にとって、コロナ禍を通しての10年間はどんな年だったのか。代表である竹重みゆきさんにインタビューを行った。 ここ数年でメジャー化してきたZineというジャンル。竹重さんがZine専門店をオープンさせるまで、どのような経緯があったのだろうか。 「学生のとき、後に共同経営となる友人にZineを勧められて興味を持ったのがきっかけです。当時から、何か店を開きたいという思いはあったのですが、何をしたいかは全然決めていなくて、そんなときにZineの存在を知ったんです。当時は大阪にZineを取り扱うお店は少なくて、 取り扱いがあってもカフェや書店の一部のコーナーで販売する程度がほとんどでした。 関西でZineを広めたいという思いから『シカク』をオープンさせたのですが、2人とも書店