投手キャプテンを務める阪神の藤川球児投手(31)が9日、鳴尾浜で自主トレを行い、道具を大切に扱っていないとして、若虎たちに苦言を呈した。ブルペン脇の投手陣が使うプレハブ小屋内部は、スパイクや練習用具が散乱。年末年始にかけて用具を手入れしたり、整理整頓したりした形跡はなく、これが若手が育たない原因の一つとして失望感をあらわにした。 “残念”のひと言では済まないほど、藤川は失望感に包まれていた。先人が築き上げてきた歴史、次世代に受け継いでほしい伝統‐。鳴尾浜にあるブルペン脇の投手陣が使う小屋。その惨状を見たキャプテンは「残念やね」と肩を落とした。 この日、自主トレのため久々に鳴尾浜を訪れた。今では1軍の甲子園が主戦場だが、若き日に礎を築いた思い出の場所。黙々とランニングやトレーニングをこなし、投手陣が着替えや準備を行うブルペン脇の小屋に入った瞬間、そこには悲しい現状が広がっていた。 脱ぎ