確率統計入門 (困ったときは) 数えよう。最も原始的かつ最も効果的なのは、事象を数え上げること。何個か書いて、表にしたりしているうちに法則に気づくことがある。後はそれを一般化すれば、有名な式になることも多い。行き詰ったら、面倒がらずに事象や確率変数の表を書き出してみることをおススメします。 1章 確率分布と確率変数 1.1 確率空間: (定義) 確率空間: :標本空間(結果の集まり)。標本空間の任意の集まりを事象と呼ぶ。事象に対して、確率が与えられる。 事象全体、つまりの部分集合全体をで表し、標本空間上の任意の事象に対し実数値が定義され、 1) 2) (全事象のP) 3)のとき、 をが満たすとき、を事象Aの確率と呼ぶ。 例1.12「各点が等確率を持つ」確率空間 、 、 この確率空間は、標本空間のすべての起こりうる結果が等確率であるようなモデルである。 この場合は、となり、これが自然である場