「IT人材の確保で出遅れるのは、“土の道”を行くようなもの」。独特の言い回しで、日本のIT業界の現状に警鐘を鳴らすのは、「Waffle」の共同代表、斎藤明日美さん(30)です。 経済誌の「Forbes JAPAN」が選ぶ、世界を変える30歳未満の30人の日本人にも去年選ばれた斎藤さん。IT企業で働いてきた経験から「なぜエンジニアは男性ばかりなのか」という疑問を持ち続け、業界のジェンダーギャップを解消したいと、女子中高生のプログラミング教育に取り組んでいます。 “土の道”とはどういう意味なのでしょうか。(国際部記者 山田奈々) 大学卒業後、IT企業やスタートアップ企業で働いてきた斎藤さんの職種は「データサイエンティスト」。 ビジネスの効率化に向けてさまざまなデータを分析し商品の在庫を予測することが主な仕事でしたが、職場にいるのは男性ばかり。圧倒的に女性が少ないことに驚いたといいます。 実際、