最近プログラミング教育に関する世間一般の興味が高まってきています。オバマ大統領がイニシアチブを取り、コンピュータ科学に関する教育を全ての学生に課すため、関連する産業や研究開発に多額の政策投資を行おうというアメリカのCS for Allや、日本の政府成長戦略のなかで挙げられている小中学校でのプログラミング必修化など、国レベルでの取り組みも目立つようになってきました。 これに呼応するように、プログラミング支援に関する研究を引っ張ってきたアメリカの大学教授たちが、研究トピックを教育方面にシフトしてきています。政策とアカデミアの研究開発とがタイムリーに連携していて大変興味深く、日本でも参考にできるところがあるように思います。 日本科学未来館でのPicode Workshopの様子 私自身は教育もちょっとだけ(日本科学未来館)、手伝ったり(CANVAS)してきましたが、基本的にはプログラミング環境の
海外で働くエンジニア Advent Calendar 12 日目です! 2 年前のことで過去形になって恐縮ですが、北京の Microsoft Research Asia に滞在したときの記録を掘り返してみます。山のように写真を撮ったので、興味のある方はWeb アルバムをご覧ください。なお、僕と同じ立場(インターン)で北京に行った人の記録が Microsoft の中の人のブログにたくさん掲載されています。そちらもあわせてどうぞ。 氷漬けの都 北京 平日は研究に集中し、週末は疲れを癒しながら、北京市街を中心に様々な史跡を回りました。1 月から 4 月まで滞在したため 2 月の旧正月を体験できました。道端の爆竹、本当にやばいです。死人が出るのも納得の勢い。 同じ年に Microsoft 本社があるアメリカのレドモンドへインターンに行きましたが、あちらは生活圏が基本的に森の中で、頑張ってシアトルに
あの、コーヒーとか各種栄養ドリンクに入っている、カフェインです。プログラマかつ研究者なので、日々お世話になっています。これが、がん細胞に対する DNA 修復阻害作用を持っており、抗がん剤治療で併用したときの有効率がかなり高いらしいのです。実際に、2003 年 11 月に高度先進医療として承認され、金沢大学附属病院をはじめとする複数の病院で、保険診療内の治療法との混合診療が行われてきました。保険診療外の治療法はだいたい高価なイメージがありますが、カフェインは薬価が安く、患者の負担は一回 9,500 円で済むそうです。 僕の友人がまさにこの治療法の対象となるがんに侵されているため、詳しく調べてみました。すると、ここ数か月で様々な動きがあったホットトピックで、混合診療などいくつかの問題が複雑に絡んでいることが分かってきました。いったん、頭の中の整理を兼ねてまとめておこうと思います。 混合診療 保
研究分野が近く、大学が同じで、Microsoft 本社(Redmond)での研究インターン経験があり、…と共通点の多い落合君が「日本の IT が永久にアメリカに勝てない理由」という興味深い記事を書いていました。アメリカの IT 業界の先進性、日本の IT 業界が抱える構造的な問題、博士号取得者の活用、その他諸々のキーワードに反応する方々の心を広範囲に鷲掴みにして話題をさらっておりました。あと、「エリート情報系の諸君.今すぐ内定を蹴ってシリコンバレーに来なさい」というはてな匿名ダイアリーの記事もだいぶブックマークを集めてましたね。 この二つを読んでどうもモヤッとしたので考えをまとめておきます。とくにこのエントリでは感想に続き「IT 業界はどうしたらいいの?」「アカデミアはどうしたらいいの?」について書きます。アメリカという国、あるいは Microsoft の研究部門の特殊性についても一言ある
学部生のころ研究について想像していたことと、実際に修士を修了して博士課程にきて分かった現実の間にけっこうギャップがあったので、この感覚の差を忘れないうちに書いてみます。なお、僕の専門はコンピュータ科学のなかでもユーザインタフェース・Human-Computer Interaction と呼ばれる分野です。他の分野だとまた事情が違うと思うので、その点ご承知おきください。 研究には時間がかかる フルペーパーを書くのは大変 新規性は大きさよりコントラストが大事 研究生活は自律心がないとつらい 研究には時間がかかる 学部生のころは、研究プロジェクト一つ終わらせるのに 1 年以上かかるなんてそんなバカな!と思っていました。実際は成果としてまとめるのに 2 年かかったものもありました。 学部生のころの想像として、アイデアを考えて実装するのに 1-2 ヶ月で、それを論文にして投稿したら終わり!3 ヶ月あ
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