1 福島第一原子力発電所事故に伴う Cs137 の大気降下状況の試算 - 世界版 SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション - 平成23年9月6日 (独)日本原子力研究開発機構 1. はじめに 第23回原子力委員会定例会議(6月28日)では、福島第一原子力発電所事故によるプラント 北西地域の線量上昇プロセスの解析について概説した。その後、中部・関東・東北を含む東 日本におけるCs137の広域拡散と地表沈着について4月末までの試算を進め、 厚生労働省等 にその結果を提供したところである (厚生労働省報道資料, 食品中の放射性物質のモニタリ ング計画策定のための環境モニタリングデータ等の提供について(8月31日) http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001nif2.html)。本報告では、その結果とと もに、主要な大気放出のあった3