ちょっと今年に入ってから業界批判みたいな偉そうなエントリをあげてちょっとアクセス数が増えたことが、何か気恥ずかしいというか、自分もインサイダーのくせにという、後ろめたい気持ちがある。半人前ディレクターのくせに、匿名という覆面をかぶって何を評論家ぶっているんだと、正直、自分自身に対して嫌悪感がこみあげてきているところだ。 悪どい視聴率主義や、テレビ業界の既得権益構造を批判し続けたところでここ数年、何か良い変化があったのかといえば、虚しい思いを禁じ得ない。そもそも私たちは、良い仕事をしたクリエイターに対してその労を讃えるという行為をどれほどしてきただろうか。悪いところを叩いて、良い面を伸ばすというのは、ある意味、当然なすべき表裏一体のアプローチのはずだ。 そんなわけで実は最近、まったく別のところで、できるだけ良い番組を紹介しようという新しいアクションも始めている。これはこのブログとは全く別人格