なめらかな光沢を放つメタリックな目もと。ダークレッドの肉感的な唇。日本を代表するドラァグクイーンの一人、ナジャ・グランディーバさんのメイクには、周囲を引き込む力がある。 伝説のドラァグクイーン、ナジャさんが語る、メイクが心にもたらしてくれること。 「このメイク、ドラァグクイーンにしたら控えめよ。ショーに出るときは、宝塚メイクの100倍くらい塗りまくるんだから(笑)」 ナジャさんがメイクを始めたのは学生の頃。バーでアルバイトをしていた時のことだったそう。 「高校生の頃からスーパーモデルに憧れていて、ああいうふうになりたかったけど、女装をしたことはなかったの。当時手伝っていたお店のイベントで“みんなで女装しよう”という話になって、すごく嬉しかった。メイクしたとたん、何かスイッチが入って、歩き方も姿勢も、自分の中ではスーパーモデルになってたのよ」 その後ドラァグクイーンとしてステージに立つように