アジサイは日本原産の野生植物です。 『万葉集』に「味狭藍」「安治佐為」の表記で登場し、その後、源順の『倭名類聚鈔』の中で 「紫陽花」の字があてられました。 平安時代は「ヨヒラ」の名でも呼ばれました。 アジサイは江戸時代に入ってから、梅雨時に色が変わる花として一般に普及しましたが、 品種改良は長い間行われず、最近になって新しい品種も発表されるようになりました。 外国にも自生のアジサイはありましたが、今あるアジサイの殆どは1879年にイギリスの園芸家が日本から持ち帰ったアジサイ を親としての改良から始まりました。 現在ではヨーロッパにとどまらず各国で栽培されています。 参考にさせていただいた文献 【日本のアジサイ】(山本武臣編集) 【別冊 家庭画報(茶花暦シリーズ四)】(株)世界文化社 【花時間(2003年6月号)】(株)角川書店