先日とあるTV局が「イギリスで40℃を記録。この地方の平均は20℃なので2倍の暑さです」というようなことをツイートし、「℃ を2倍にするなよ」と理工系の方々を中心に大いに炎上しました。(元ツイートはすでに削除) マスメディアの科学リテラシーに対する皆様のお怒りはもっともなのですが、ただでさえ暑いところでツイートを燃やすのは迷惑千万ですので、この記事では「なぜ40℃は20℃の2倍ではないのか」を、冷静に、淡々と、小学生でもわかるように解説していこうと思います。 まず、以下の文を見てください。 たかし君は身長180cm、座高は90cmです。 よって、たかし君の身長は、座高の2倍あります。 正しい比較これは問題のない比較です。「座高」は座ったときの腰から頭までの高さのことです。つまり「身長が座高の2倍ある」というのは「腰から上と下が同じだけある」という意味になります。たかし君の体型がなんとなく想