会社が儲かっている場合、社長自身の役員報酬額を増やすか、会社に残すか 判断に迷うところです。会社に利益を残さず社長の役員報酬を増やすことのメリッ トは、給与所得控除の最大限活用です。しかし役員報酬を増やしても、必ず節税 になるわけではありません。ここが思案のしどころです。 つまり社長の役員報酬が、ある一定水準を超えたら、利益を全て役員報酬にす るより、一部を会社に残したほうが得な場合があります。個人と法人の税率構造 の違いを考える必要があるわけです。 (1)役員報酬(個人)課税の特徴 (1)所得の増加につれて税率は高くなる (2)給与所得控除額認められる (2).法人課税の特徴 会社の資本金や所得水準により税率は異なりますが、中小企業は所得が8 00万円を超えた時点で急激に上がり、あとは一定という特徴があります。 中小企業の場合、役員報酬にするか、会社に利益で残す