安全確保予算案提出へ 東京都心で大地震が発生した場合の交通対策が一般ドライバーに浸透せず、警視庁が危機感を募らせている。震度6弱以上に見舞われた場合、都心をぐるりと囲む環状7号線の内側は全面的に通行止めになり、都内への出入りも制限されるが、一般ドライバーで知っている人は数少ない。停電で信号がストップすることも予想され、警視庁幹部は「このまま東京で大地震が起きれば、大パニックになる」と指摘。都では震災発生時の安全確保に向け、新信号システム導入などを盛り込んだ補正予算案を都議会に提出する。 東日本大震災が発生した3月11日、都内でも最大震度5強が観測され、首都高は緊急点検のため全線通行止めになった。鉄道も止まったため、バスやタクシーの利用者が急増し、普通車の通行も増えたため、一般道には長い車の列ができた。 第一京浜上りの六郷橋-新橋の15・5キロでは6時間近くかかる状態となるなど、各地で大渋滞