福島県に向かう客を断るタクシーが出ているとして、国土交通省が、栃木、茨城、千葉3県の各タクシー協会に対し、福島第一原発の事故に伴う避難指示や屋内退避指示が出ていない地域については、正当な理由なく乗車拒否しないよう口頭で指導していたことが24日わかった。 同省によると、栃木県那須塩原市のJR那須塩原駅で今月19日、タクシーで福島県郡山市へ向かおうとした客が、「放射線の危険がある」との理由で乗車を拒否されたと同省関東運輸局に連絡があった。同省は道路運送法違反(運送引き受け義務)の疑いがあるとして調べたところ、同駅前で同様のケースがほかにもう1件確認されたことから、福島県に近い3県のタクシー協会に口頭で指導することにした。