大みそか放送の「第73回NHK紅白歌合戦」の世帯視聴率(2部、関東地区)が、歴代ワースト2となった。前年が過去最低だったことから、若者受けする出場歌手の選出と演出に努めたが、微増にとどまった。年の瀬の風物詩だった番組の現実は、公共放送NHKの娯楽番組のあり方をも問うている。(文化部 辻本芳孝、笹島拓哉) 「第73回NHK紅白歌合戦」のフィナーレ 歌より話題喚起を重視…宣伝攻勢、ニュース番組でも ビデオリサーチ社の調べによると、今回の世帯視聴率は35・3%で、2部制となった1989年以降最低だった2021年の34・3%から1ポイントの上昇にとどまった。 紅白歌合戦で司会を務めた(左から)大泉洋さん、橋本環奈さん、桑子真帆アナウンサー 前年の低迷によるショックから、今回は普段以上になりふり構わぬテコ入れ策が図られた。司会者にはこれまで、連続テレビ小説や大河ドラマの主役などが選ばれてきたが、今回
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