自民党総裁選に立候補を表明している、岸田文雄前政調会長(広島1区)は、広島東洋カープの大ファンとして有名だ。 大阪支社時代の2018年6月、岸田氏が大阪入りした際に取材し、「コイ党」ぶりを垣間見た。講師を務めた党大阪府連主催の政経懇談会での一コマ。ここは大阪。参加したほとんどの党員は阪神ファンだろう。いわば「完全アウェー」だ。「広島と大阪は近いので、阪神が好きな広島の人は多い」としながらも「私は生まれた時からカープファン」「1975年の初優勝の瞬間を後楽園球場で味わった」など、熱弁を振るっていた。 昨年の総裁選に出馬した時、カープのユニホームを着てメディアの取材を受け、戦う姿勢をアピール。テレビ番組でもカープへの思いを語り、マツダスタジアムでは始球式を務めたことも。惜しみなくカープ愛を披露している。 ペナントレースならぬ「総裁選レース」。早めの立候補表明や、次々と党改革案や政策を打ち出し、