「『サザエさん』のサブタイトルって本当に面白いんです。例えば1979年放送の『カツオがブラジャー』というタイトルとか、何事かと思いませんか? 日焼けのためにベランダで寝ていたカツオに洗濯物のブラジャーが降ってきて、日焼け跡が大変なことになるというおかしなお話なんですが、見事にその内容とマッチしています。他にも時代を映していたり、“珍品”があったり。調べれば調べるほど面白さが出てくるんです」 楽しそうな表情で「サザエさん」への愛を語るのは、「サザエさんサブタイトル研究家」として「磯野家のお茶の間」という名前で発信を続ける秋葉氏(55)。1969年の放送開始から現在まで、アニメ「サザエさん」の話数はなんと8000話以上にのぼる。秋葉氏はそのサブタイトルのすべてを収集し、リストにした人物である。収集を始めてから5年、ついにリストを完成させた秋葉氏の「サザエさん」愛は、やはり想像を超えるものだった