この連載も今回で最後ということになる。フィールドワーク的な視点で地下アイドル現場のオタクの日常とそれに対する考察を記してきた本連載であるが、最後ということもあり、今回は少し自分自身が当事者として体験したアイドルとのあいだに起こったことについて書いていこうかと思う。 ・・・・・・・・・・ ■この連載が本になります(2023年3月31日発売、定価1800円+税) 2021年1月から全12回にわたって、著者がアイドルオタクとして10年以上にわたり地下アイドル現場で体感してきたアイドルとオタクの悲喜こもごもを通して、地下アイドルとオタクの関係を考察してきた本連載が、2023年3月、『地下アイドルとのつきあいかた』とタイトルを変え、書籍として発売されます。大幅に書き下ろしを加えて、ちょっとマニアックな用語集も収録。これまでありそうでなかった当事者研究的「地下アイドルオタク」論にして新時代の「人間関係