NECの矢野薫社長は7月10日、2007年度の経営方針説明会を開いた。不振に苦しんできたモバイルターミナル(携帯電話端末)事業では、昨年来進めてきたデザインの強化や使い勝手の向上努力が実を結び、「新しい『N』らしさを確立しつつある」と評価。年度を通しての黒字化を必達目標に掲げた。 06年度(07年3月期)の同社連結業績のうち、携帯電話端末とPC(モバイル/パーソナルソリューション)事業の売上高は9650億円だったのに対し、営業損益は335億円の赤字だった。PCは黒字を確保したが、携帯電話は赤字から抜け出せなかった。 「N」の折りたたみ端末はかつての人気商品だったが、「いつの間にかださくなった」「ヒューマンインタフェースの改善が遅れた」(矢野社長)。停滞期の反省から、矢野社長は「とにかく薄くて小さく、使いやすい製品を作れ」と指示してきた。 こうした取り組みの成果として、説明会で矢野社長が手に
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