グローバル展開に失敗するIT企業が多い中、IIJがインドネシアで手がけているクラウド事業が好調だ。2億4000万人の人口を擁する巨大市場でありながら、「IT未開の地」だったインドネシアに挑むIIJの担当者にビジネスの概況と好調の秘訣を聞いた。 IIJはなぜインドネシア進出を目指したのか? 外資系のクラウドが国内市場を席巻する中、グローバル進出に活路を見出す事業者も多い。「IIJ GIO」のブランドでクラウドサービスを手がけるIIJも、そのうちの1社。2012年にグローバルビジネスを任され、現在インドネシア事業を担当しているのがIIJの延廣得雄氏だ。 IIJは古くから幅広くグローバルに事業を展開しているが、メインはISPや通信事業。「お恥ずかしながら、20年前くらいから進出している米国以外、グローバルでの事業は立ち上がりに時間を要した」(延廣氏)という。これは基本的には国家戦略の影響を受けや