ここ数週間で経験しているように、景気の先行きに暗雲が垂れ込めると、買い物カゴの中身は微妙ながらも予想できる形で変わる。投資家が株価の変動に目を凝らし、アナリストが雇用統計を吟味し続ける中、別の指標にも注目がいく。それは消費者が購入する食品だ。 調査によると、食品の消費パターンは公式な景気後退宣言よりも先に大きく変化することが一貫して示されており、厳しい経済状況を乗り切るべく備えている企業にとって、貴重な初期の警告シグナルとなっている。全米経済研究所(NBER)によると、食品購入パターンの変化は1980年以降7回あった主な景気後退すべての前に見られ、数値となって現れる変化は景気後退宣言が出される3~6カ月前に起こっている。 景気後退入りする前に、購入する食品が変化倹約モードになると、消費者は単に買い物を減らすのではなく、買うものが変わる。米セイクリッド・ハート大学の2021年の研究では、米投
