柳澤健の『1964年のジャイアント馬場』は、日本のプロレスファンの多くが持っている、ルー・テーズ→カール・ゴッチ→アントニオ猪木という「ストロングスタイル」を重視する史観に対し、ゴージャス・ジョージ→バディ・ロジャース→リック・フレアーという、多くのプオタが「ショーマンスタイル」と呼んで軽視してきた流れこそがプロレスの保守本流である、という指摘をする本でありました。 1964年のジャイアント馬場 作者: 柳澤健出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2014/11/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (21件) を見る ジャイアント馬場はアメリカ修業時代、当時最大のスターだったバディ・ロジャースと戦い、その華やかなショーマンシップと徹底したプロ意識を学んだわけですが、ロジャースは来日した経験がないためそのファイトを見た人がなく、また、おもに梶原一騎によるネガティヴキャン