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告別 / 母のこと - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
告別 5日の朝、通勤中に妹から「実家の母が亡くなった」と電話があった。母と同居している弟は病院や斎... 告別 5日の朝、通勤中に妹から「実家の母が亡くなった」と電話があった。母と同居している弟は病院や斎場の対応をしているため代わりに電話してくれと言われたという。職場に事情を告げ、急いでアパートに戻り実家へ行く準備をした。オレの実家へ行くには飛行機で一日一便、それも午前中しかない。これを逃すと翌日だ。電車だと24時間かかる。しかしなんとか準備を終え空港へ向かい、飛行機に搭乗できた。午後には実家のある町に到着、そのまま斎場へ向かう。 母の病気は去年の10月に知った。突然の激痛に倒れて救急車を呼び、緊急手術がなされた。実家に飛んだオレが聞かされたのは母が末期癌だということだった。応急的な手術はされたが、転移が激しく年齢的に摘出手術は不可能なのらしい。この時は病室に見舞いに訪れたが薬剤で眠ったままの状態で、何を話すということもなかった。意識が戻った11月にもう一度実家へ行った。母はもっても今年中であ
2015/01/10 リンク