カーシェアリングの車両を利用して得意先に電話をかける生命保険会社の営業マン=東京都立川市で2018年8月30日午後4時、松本尚也撮影 1台の自動車を複数で共同利用する「カーシェアリング」が普及する中、車を電話や仮眠のほか、子どもの夜泣きの避難、カラオケなどの場として活用する人が増えている。背景には、車を移動手段としてだけでなく、利便性の高い「空間」と捉えるようになった意識変化がある。【松本尚也】 残暑厳しい8月下旬、東京都立川市内の駐車場。中堅生命保険会社営業マンの田子洋光さん(32)は専用カードをかざして解錠した車内に乗り込み、得意先に電話をかけた。空調の利いた空間で商談が進む。 田子さんが利用したのはオリックス自動車のカーシェアサービス。徒歩での営業回り中、スマートフォンの専用アプリを使い、近くの駐車場で車両を予約した。料金は15分で200円。田子さんは「顧客の個人情報に関わる電話は外
