テクニカルライタは、FOSS(Free and Open Source Software)の利用に対して2番目に前向きなグループだと思っていた。コンピュータの上級ユーザであり、日々開発者と接することでFOSSへの関心が高まっているはずだと考えたのだ。ところが、数カ月前にTechwr-lというテクニカルライタのメーリングリストでFOSSについて議論し、自分が間違っていたことに気付いた。仕事でFOSSを利用しているのはほんの一握りだった。 そのときの議論に感化され、FOSSを使ってみようという人も少しはいた。しかし、大多数は控えめな関心しか示さなかった。FOSSコミュニティでは十分なサポートや品質が得られないと聞いたことがある、などと俗説を信じている人までいた。けれども、大半の人々には、実用性、慣れ親しんだものへの執着、ダブルスタンダードといった要因が混在していたようだ。このことから、FOSS