こちらも日経コンピュータ (2010.3.17) のレポートより。このレポートはずっと追っています。 SIer である IBM 副会長の発言からは、この業界の問題が詰まっているようです。 「(発注先は)要件がどんなに膨らんでも支払い費用が増えることはない、要件を膨らませるほど自社にとっては有利となる、と考えていたようにも思えた。」 「(発注先は)最終合意書に記した金額を既得権として考えているようだった。」 発注先(ユーザ)と SIer の関係を「共に問題解決に取り組むチーム」にしたい、というのが SIer 側に共通する願いなのですが、それが受け入れられず、いわゆる「業者扱い」になると、プロジェクトはうまくいきません。さまざまなプロジェクト管理手法が体系化されていますが、もっとも基本となるチームづくりで信頼関係を構築できなければ、管理手法はただの数字管理のみとなり、形骸化するでしょう。 果た
お待たせしました。 前回記事「日本や欧州にシリコンバレーが出来ない理由とその対策 (1/2) - My Life in MIT Sloan」 の続きで、ポール・グレイアムの論文を使って、日本の状況を考察します。 前回は、シリコンバレーが成功した5つの要因として、 1. 移民に寛容であること→日本は× 2. 豊かな国でインフラが充実→日本は◎ 3. 警察が権力を持った国ではないこと→日本は? 4. 大学が優れており、起業家コミュニティの中心として優良な技術・人材を輩出→日本は△ 5. 人材の流動性が高い(解雇が容易に出来る)こと→日本は× というのを見てきました。今日はその続きです。 6.雇用契約の意味が希薄で、自由→ 日本は×~△ The problem in more traditional places like Europe and Japan goes deeper than th
小倉弁護士から下の記事に、事前面接禁止の理由が容姿差別であるという趣旨のコメントがつきましたが、もしそうならそれは直接雇用の面接にも言えるはずだと解答しておきました。 では、労働者派遣に事前面接を禁止する理由はないのかというと、ちゃんとあります。それは労働者派遣という仕組みそのものに内在する問題です。 これについては、昨年神戸大学で開かれるはずだった日本労働法学会で発表するはずだった報告の中で簡単に触れていますので、その部分を引用しておきます。 http://homepage3.nifty.com/hamachan/gakkaishi114.html(請負・労働者供給・労働者派遣の再検討) >2 登録型派遣の本質 今日問題となっている登録型派遣とは、そもそもいかなるビジネスモデルなのだろうか。 実をいうと、登録型派遣事業が労働者派遣法でいう「自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ
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