みんなの党を支持するような経済成長派の人でも、構造改革よりリフレ政策を優先すべきと考えている人をネットでときどき見かける。そもそもみんなの党自身、おそらくブレーンである高橋洋一氏からの影響などで、リフレ路線が強いようだ(少なくとも代表の渡辺喜美氏はそのようである)。このブログでしばしば書いてきたように、私はみんなの党の政策的な方向を大部分支持しているのだが、このリフレ路線だけは支持できない。 私は金融政策にまったく意味がないとは思わないが、少なくともいまの日本の不況、閉塞状況を打開する突破口が、金融政策であるとはどうしても思えない。 「成長力や投資機会があるのに、カネがない」のであれば金融政策にも意味があるが、むしろ「成長力や投資機会がないので、カネが余っている」というのが日本の状況だろう。足りないのはカネではなく、成長力や投資機会のほうなのだ。よってカネには行き場がないために、金融機関は