自転車盗を減らそうと愛知県警が行った実証実験が注目を集めている。人の行動変容を促す「仕掛学」を活用し、「盗難防止検証中」と書かれたタグを無施錠の自転車に取り付けた。予想以上の成果を得られたといい、担当者は「デザインをより工夫し、さらに効果のある取り組みにしていきたい」と話している。 実証実験は1~3月、愛知県内の駐輪場など4カ所で実施。タグ1200枚以上を鍵のかかっていない自転車のハンドルに装着したところ、令和4年10~12月と比べて盗難が約8割減ったという。 タグは、県警生活安全総務課の中川元宏課長補佐(48)が考案。トイレに足跡のシールを貼るとスリッパをそろえたくなるなどの仕掛学に着想を得た。盗難防止検証中の文字に、警察による追跡を連想させるレーダーのイラストをあしらった。中川さんは「盗みたくない」と思わせるデザインを目指したと振り返る。 県警によると、既に全国の30以上の警察本部から
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