一風変わった農大のキャンパスライフを描く『もやしもん』が話題だ。『げんしけん』『のだめカンタービレ』などそのほかの大学マンガの人気も沸騰中。新入学シーズンを前に、作者、石川雅之さんのインタビューでその魅力を探ってみた。(佐藤憲一) 『もやしもん』(講談社)の舞台は東京郊外の架空の農業大学。異色のキャンパスを選んだのは、石川さんが大阪府立大学の農学部(当時)、担当編集者も東京農業大学の近くで暮らした経験を持つことがきっかけだった。 「子供のころ大学の中を通ると、牛や馬が歩いていたし、醸造学科を持つ大学もある。いったい何をしている所だろうと疑問がわいてきた。僕自身、お酒が好きですしね」 上京し農大に入学した種麹(たねこうじ)屋の息子、沢木。なぜか極小の菌が見える能力を持ち、教授や先輩たちの巻き起こす騒動にてんやわんやの日々――。 田んぼや牧場のあるのどかなキャンパスに、学生たちの破天荒な行動が
ドラマ化やブログ 相乗効果でヒット マンガ界の1年を振り返る恒例の年末対談。今年は新進気鋭の評論家・伊藤剛さん(38)と、売り場の声を代表して日本最大級の書店、ジュンク堂池袋本店コミック担当の田中香織さん(27)の2人に、2005年の収穫を語り合ってもらった。(司会・石田汗太、佐藤憲一) 田中 店頭では、テレビドラマや映画化で話題となったものがびっくりするくらいよく売れた。『NANA』や『花より男子』ですね。グループや家族で買う人も多く、マンガがみんなで楽しむものになりつつある。 伊藤 少女マンガが100万部売れても、30代以上の男性はまったく知らなかったりする。ドラマ化はその垣根を越える一つの装置だし、全体を俯瞰(ふかん)できる立場にある書店が薦める作品は、僕も信用している。ブログなどの口コミで火がつくことも結構あるのでは。 田中 確かに、誰かが面白いと言う本に飛びつく人が多くなった。ネ
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