企業で処理するデータ量が爆発的に増加している。かつて企業内の大量データというと、データウエアハウス(DWH)やビジネスインテリジェンス(BI)で取り扱う定型データの集まりのことだった。しかし現在では、それらに加えてオフィスソフトの文書データやWebサーバーで配信するテキスト、画像、音声などの非定型データも大量に扱うようになった。 こうした背景から、「ビッグデータ」と呼ばれる、データの急激な増大傾向に対処する方策が求められている。しかも、限られた予算の中で実現でき、かつ効率よく運用できる仕組みでなければならないケースがほとんどである。 このようなニーズに応えられる、スケーラビリティを備えた分散ファイルシステムが注目されている。そこで、そうした分散ファイルシステムの一つであるGlusterFSについて、「拡張性」「可用性」「性能」の検証を行った。 ネットワーク上のストレージを集約 Gluste
![分散ファイルシステムのGlusterFS:こんなとき、どうなる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)