西日本豪雨の影響で肱川が氾濫した際、国が管理する大川水位観測所(愛媛県大洲市森山)が浸水被害に遭い、肱川の水位が観測できなくなったことがわかった。大洲市が菅田地区などへの避難指示・勧告を発令する際の基準とする水位を測る施設で、当面の間、上流の鹿野川ダムの放流量などによる推計値で判断基準を代替するという。 国土交通省大洲河川国道事務所によると、肱川には大洲、西予両市で計7か所の水位観測所があり、大川観測所は氾濫で流失した大成橋の上流700メートルの肱川堤防沿いに立地。7日午前8時40分頃、2メートル以上の床上浸水に遭い、観測機器などが故障した。 大洲市は7日午前7時30分、市全域に避難指示を出しており、故障は判断に影響していないとしている。 大洲河川国道事務所は8月中の仮復旧を目指すが、それまでの間は鹿野川ダムの放流量と肱川の支流・小田川の水位を測る内子水位観測所(内子町知清)での観測データ