切られたサカキ。幹のだいだい色の線は太さを測定する場所=15日午後4時、愛知県瀬戸市北白坂町、前川写す 愛知県瀬戸市北白坂町の東京大学愛知演習林で、環境省の事業で、2003年から100年かけて成長を記録中のサカキ9本(太さ2〜8センチ)が、伐採されて盗まれたと、15日、同大が発表した。同大は瀬戸署に窃盗容疑で被害届を出した。 現場は、岐阜県境の三国山から西南方向に広がる同演習林の赤津研究林(745ヘクタール)の南部。作業所の近くにあり、県道から北に100メートルほど入ったところ。4月下旬から連休中の犯行とみられる。のこぎりのようなもので根本に近いところを切られ、幹や枝は現場に残されていた。愛知演習林の沢田晴雄・技術主任(45)は、「サカキは神事に使われるので、販売目的で葉のついた枝先を切り取ったようだ」と話している。 盗まれた9本のうち8本は、同省が全国1千地点で自然環境を100年間