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ブックマーク / k-houmu-sensi2005.hatenablog.com (7)

  • 大学図書館危機一髪。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    そうでなくても、近年著作権者との関係で、シビアな対応を迫られている図書館。 特に、文献資料の複製依頼が頻繁に来るであろう大学図書館では、「国公私立大学図書館協力委員会/大学図書館著作権検討委員会」が、平成14年以降「大学図書館における著作権問題Q&A」というものを作成し、「著作権」との付き合い方について、関係者に注意を促し続けているようだ*1。 そんな中、関係者をヒヤリとさせるような事件の判決が、最高裁HPにアップされている。 「もし、所蔵している文献資料の中に著作権侵害図書があったら・・・?」という、関係者であれば一度は考えてみるであろう設例について、貴重な先例となるかもしれない、この事件の判決をちょっと取り上げてみることにしたい。 東京地判平成22年2月26日(H20(ワ)32593号)*2 原告:A 被告:国立大学法人東京大学、東京学芸大学、大阪大学、筑波大学、九州大学 学校法人青山

    大学図書館危機一髪。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
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    nisshi_jp 2010/05/04
  • これも一つのドラマ - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    昨年12月17日に死去した涌井紀夫最高裁判事の後任に、白木勇・東京高裁長官が任命されることが決定されたそうである*1。1月15日付。 Wikipedia掲載情報によれば、白木長官は、1990年に竹崎・現最高裁長官(88年)、山室元判事(89年)に続いて陪審・参審制度調査のためイギリスに派遣された、という経歴の持ち主。 裁判員裁判導入2年目を迎え、引き続き制度定着に尽力している最高裁(特に竹崎長官)としては、司法行政側から刑事訴訟にかかわっていた白木長官の“昇格”は、願ってもない人事、ということなのかもしれないし、今後「裁判官」として、どのような意見表明をなされるか、という点についても注目されるところである。 だが、個人的に一番興味を惹かれたのは、白木長官の生年月日が、「1945年2月15日」だったということだ。 以前、当ブログに平成21年11月末時点で在職されていた最高裁判事の任期満了(予

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    nisshi_jp 2010/01/14
  • 民法「平易化」のカギとなるもの。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    日経紙の日曜日のコラムに、民法改正をめぐる論説委員(安岡崇志氏)からの「注文」が掲載されている*1。 冒頭で、穂積陳重の著作から、 「法典の文章用語は、平易簡明にして、成るべく多数人の了解し得べきを専一(第一)とせざるべからず」 「法文を簡明にするは、法治主義の基なり」 「法文の難易は国民文化の程級を標示するものである。難解の法文は専制の表徴である。平易なる法文は民権の保障である」 という一節を引いた上で、 「こうした信念を持つ穂積が生みの親なのに、残念ながら民法の法文は難解至極な代物だ」 と皮肉り、これまでの司法改革の過程での指摘や、現在の法律学者の議論の一端を紹介したうえで、 「民法改正を議論する法制審は、100年余りの日の「文化上進」に見合う平易通俗な法文にする視点を大事にしてもらいたい。」 という一言で一連の“注文”をまとめているこのコラム。 現在の民法が「極めて難解な代物だ」

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    nisshi_jp 2009/12/07
  • せっかくの特集なのに・・・ - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    今日の日経法務面は、「司法試験通っても就職難」というとってもタイムリーな(苦笑)見出しの特集である*1。 「苦労して合格しても就職先探しが難しい。エリート街道を目指す若者のあこがれだった司法試験を巡る環境が様変わりしている。」 というリードで始まるこの記事。内心期待しながら読み始めたのだが、さすがにページ半分で語るにはテーマが大きすぎたか。個々のエピソードのまとめ方も、それぞれのエピソードのつなぎ方も、どこかなんかおかしい(笑)。 その1 まず、最初に登場するのが、「法律事務所フロンティア・ロー」。 記事によれば、久保利英明弁護士が大宮法科大学院を修了した弁護士を採用するために、「1億円近い私費を投じて」完成させた事務所(11月下旬開設予定)ということだそうである。 ご自身の事務所であえて雇わずに事務所を一つ作ってしまうあたりは、奥ゆかしいことこの上ないし、 「これからは大学付属病院と同じ

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    nisshi_jp 2009/11/03
  • 勇気ある反論? - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    ブログでは、以前から、教科書準拠テキストや赤に関して、著作権者と出版社の間に生じている紛争を紹介してきたところであるが*1、「中学・高校入試問題集」の分野でも著作権紛争が勃発したことが数日前の新聞記事で報じられた。 「過去の中学、高校入試問題集に作品を無断使用されたとして、小説家のなだいなださんや妹尾河童さんら40人が14日、学習教材製作販売会社「声の教育社」(東京)に計約8500万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。」 (日経済新聞2009年9月15日付朝刊・第42面) 記事によれば、今回提訴した40人以外に、「詩人の谷川俊太郎さんや脚家の倉聡さんら31人も今年1月、計約9700万円を求めて提訴」しているということで、合わせると原告計71人、請求額は1億8200万円という大型訴訟になる*2。 もっともこの記事が興味深いのは、これに続く被告(声の教育社)のコメントが比較的詳し

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  • 学士院新会員発表 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    新しい日学士院会員に法学系から3氏が選出されている。 特に、民事訴訟法の竹下守夫・駿河台大総長(一橋大名誉教授)(76)、商法の龍田節・同志社大特別客員教授(京大名誉教授)(75)とともに、労働法の菅野和夫・明治大法科大学院教授(東大名誉教授)が選出されたことは特筆すべきことだと思われる*1。 あえてご説明するまでもないだろうが、学士院のホームページ*2に掲載された菅野和夫教授の「業績」は、以下のようなもの。 「菅野和夫氏は、日では第2次世界大戦後に格的な研究が開始された労働法学を法律学として確立させるという大きな功績を挙げました。また、学際的手法を導入して労働法研究に新しい地平を開きました。」 「菅野氏は、労働法の特殊性を考慮しつつ、労働法を全法律体系の一分野を担う普遍性を備えた法解釈学の体系として打ち立てました。これは、画期的な仕事であり、日の労働法学を大きく転回させたものです

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    nisshi_jp 2008/12/14
  • 最初で最後の独白。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    昨日おとといと、あちこちで、いろんな方からお祝いの言葉やメールをいただいた。 思えば、メールなんていう文明の利器が世の中に登場して以降、万人に共通して祝ってもらえるような分かりやすい結果を出したことは今までなかったような気がして(苦笑)、それだけに嬉しくもあり、戸惑いもあり、といったところである。 結果が出たからといって明日から劇的に生活が変わるというわけではないし、そもそも、客観的に見れば、今の段階は、スーパーマリオの最初のステージでクッパの影武者を倒してやれやれ・・・といった程度のものにすぎないわけだから、これから新卒で就活始めるような歳でもない自分が手放しで喜ぶわけにはいかない。 それに、「1%未満」という数字が一人歩きしていることに対してはいろいろと複雑な思いもあって*1、特に、初めて受け始めた頃に、“1500の枠をめがけて殺到する人々の熱気と狂気”に弾き飛ばされた記憶を思い返すと

    最初で最後の独白。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
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    nisshi_jp 2008/11/17
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