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ブックマーク / webronza.asahi.com (9)

  • Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【6】 サイバースペースにおける「言論の自由」の社会実験の失敗/下

    サイバースペースにおける「言論の自由」の社会実験の失敗/下 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【6】 清義明 ルポライター ゲーマーゲート事件で、アメリカの匿名掲示板に分岐点が生じたと書いた。そして、西村博之氏がオーナーになって、日基準ともいえる自由放任主義の掲示板になった4chanがオルタナ右翼と差別主義者に完全に乗っ取られたかのようなダーク無法地帯となった。 西村氏の前のオーナーであるクリストファー・プール氏は、まだゲーマーゲート事件の書き込みの規制を行い、なんとか騒ぎをおさめようとしていた。その時に、ゲーマーゲート事件の書き込みの規制に反発したユーザーが新しく使いだしたのが、8chanである。 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【1】 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【2】 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【3】 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【4】 Q

    Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【6】 サイバースペースにおける「言論の自由」の社会実験の失敗/下
  • Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【3】 匿名掲示板というフランケンシュタインの怪物/上

    2019年9月、アメリカ下院議会の国土安全保障委員会に風変わりな男が現れた。ワシントン・ポスト紙(2020年9月12日付)は、このむさくるしい身なりの退役軍人の男が、フィリピンの養豚場のオーナーであり、日でポルノサイトも管理していると伝えている。趣味は万年筆の収集とのことだ。長らくフィリピンに在住し、最近になってアメリカに戻った(ワシントン・ポスト2019年8月16日付)。 フィリピンには3.11の直後から在住していると、2012年にある取材で記者の質問に答えている(インタビューの様子はジム氏自身がyoutubeに動画をアップしていたが、現在は削除)。養豚場の他には、ハエの幼虫の養殖もしていたそうだ。マニラには彼が経営するオーガニックフードの店もあった。ヨガの店も経営していたとのこと。 この男には日のネット事情に詳しいマニアは見覚えがあるはずだ。そう、2014年、クーデターのように2ち

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  • Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【2】 西村博之とジム・ワトキンスの2ちゃんねる骨肉の争い/下

    西村博之とジム・ワトキンスの2ちゃんねる骨肉の争い/下 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【2】 清義明 ルポライター Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【1】 2006年、西村氏は多発する民事裁判には出廷しないことも多くなり、メディアに姿を現さずに雲隠れするようになっていた。しかし一方ではネットには時折現れて「年収は日の人口より少し多いくらい」というようなことをうそぶきながら、続発する民事裁判にも「(裁判に)勝とうが負けようが、(賠償金を)払わなければ一緒」と吹聴してまわっていた(注1)。 「『2ちゃんねるアメリカのサーバーでアメリカのサービスです』と言い張った途端、日の法律がなにも通用しない」(『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』西村博之、扶桑社)というのが、2ちゃんねるのビジネスのコアコンピタンスということも豪語していた。これはジム氏が自らてがけていた無修正のポルノサイトが

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  • Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【1】 西村博之とジム・ワトキンスの2ちゃんねる骨肉の争い/上

    西村博之とジム・ワトキンスの2ちゃんねる骨肉の争い/上 Qアノンと日発の匿名掲示板カルチャー【1】 清義明 ルポライター 2021年1月5日、福岡市は行政手続きのオンライン化に向け制度設計プロジェクトのメンバーが決定したことを発表した。その中に見覚えのある名前があった。 西村博之氏、元2ちゃんねるの管理人である。福岡市のプレスリリースは、西村氏が役員を務める元2ちゃんねる関係会社である未来検索ブラジル社の取締役との肩書がつけられていた。 私は少し驚いた。数々の2ちゃんねるの訴訟とそれに敗訴した損害賠償金の未払いや、アンダーグラウンドで有名なサイトの管理人が、政令指定都市の行政のプロジェクトメンバーなのである。西村氏は、かつてカドカワグループの会社の取締役なども務めたこともあるだが、あれはあくまでも私企業の話である。ちょっと例えるならば、エドワード・スノーデンやジュリアン・アサンジが政府の

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  • 想像を絶する感染状況の英国で医療はなぜ崩壊しないのか - 高橋真理子|論座アーカイブ

    想像を絶する感染状況の英国で医療はなぜ崩壊しないのか 中央が情報を徹底的に収集し、トップダウンで指令 高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター 人口当たりで日の10倍以上の感染者数 英国では新型コロナ感染者数が昨年12月から急増し、新たに感染が判明した人数が人口100万人当たりで1004人というピークを今年1月8日に記録した。同じ日の日は100万人当たり62人(いずれもOur World in Dataから)。その日で医療の崩壊がかまびすしく語られているのに、英国では医療は崩壊していないという。なぜなのか。 英国の国営医療システム「国民保健サービス(NHS)」の職員で、ロンドン南部の病院群を管轄するエプソム・セントヘリエ病院トラストの情報部門副部長として働く米沢ルミ子さんから、日科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)主催のオンライン茶話会で1月16日に話を聞くこ

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  • 「和牛商品券」という愚策が提案されてしまった理由 - 山下一仁|論座アーカイブ

    「和牛商品券」という愚策が提案されてしまった理由 現在の農政劣化を象徴する前例なき政策提案。どうしてこんなことに…… 山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 安倍首相は3月15日の記者会見で、コロナウイルス対策として「日経済を再び確かな成長軌道へと戻し、皆さんの活気あふれる笑顔を取り戻すため、一気呵成(いっきかせい)に、これまでにない発想で、思い切った措置を講じてまいります」、24日の参院財政金融委員会でも「前例にとらわれず一気呵成に思い切った措置を講じて強大な経済政策を実施する」と述べている。その政策の内容は十分に伝わってこないが、いつものように、威勢の良い言葉である。 自民党の「和牛商品券」提案 これに意を強くしたのだろう。自民党農林族議員から、“これまでにない発想で”、“前例にとらわれ” ない “思い切った措置” として、国産牛肉の商品券を交付することが提案された。 自民党

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  • 史上空前の論文捏造事件のどんでん返し - 岩佐義宏|論座アーカイブ

    史上空前の論文捏造事件のどんでん返し 捏造は許されないが、論文は物理学の発展を先取りしていた? 岩佐義宏 東京⼤学⼤学院工学系研究科教授 「史上空前の捏造(ねつぞう)」と言われた米国ベル研究所の論文捏造は、今世紀初頭、ほぼ20年前に起こった。次々に発表された画期的な発見のすべてが捏造だったという特異な事件だった。だが、その後の経過がまた驚くべき道筋をたどっていることは、あまり知られていないのではないか。実は、彼の「発見」が次々と確かめられているのである。筆者自身、彼の報告の中心的成果の一つを実現させた。その結果、この分野の研究がさらに広がっている。科学とはこのように進むものなのか。物質科学の分野で起きたこの事件について、半分当事者という立場から振り返ってみたい。 2年間で50報以上を第1著者として出版 ベル研究所の研究員だったヤン・ヘンドリック・シェーン氏は2000~2001年に、有機材料

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  • 公開文書が不開示! 外務省の噓を生んだ闇 - 藤田直央|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    「安全保障や外交に支障が出かねない」という理由で開示を拒んだ日米関係の文書は、すでに自ら公開している文書と同じ中身だった――。ウソをついたと言われても仕方がない外務省のずさんな情報公開への対応を2件、朝日新聞は10月にまとめて報じた。 この奇怪な不手際を生んだ外務省の闇を、筆者の私がどのように探り、日外交の足腰に危うさを覚えたか。新聞に書ききれなかった経緯と実態を報告する。(朝日新聞編集委員・藤田直央) 「外務省、公開済み内容を不開示に 沖縄返還文書など」(10月27日付朝日新聞朝刊1面に掲載) ※この記事の公開から2日後の10月29日、茂木敏充外相の定例記者会見で筆者はこの問題について質問しました。そのやり取りを末尾に追加しました。 「すでに公開ずみです」 きっかけは8月、日米関係史に詳しい信夫隆司・日大学教授からの指摘だった。 開示請求から2年4カ月も経ってやっと外務省が出してきた

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  • 「ディープラーニングの父」に会ってきた - 伊藤隆太郎|論座アーカイブ

    「ディープラーニングの父」に会ってきた 81歳の現役エンジニア、福島邦彦さんは「いまも自宅で研究」の日々 伊藤隆太郎 朝日新聞記者(西部報道センター) 人工知能(AI)が快進撃している。グーグルの囲碁AI「アルファ碁」は世界最強棋士に連勝し、将棋のAI「ボナンザ」も日将棋連盟のタイトル保持者を圧倒した。音声や画像の認識、外国語の自動翻訳など、さまざまな技術もいまAIの力で精度を上げている。 急成長するAI。土台となる技術が「ディープラーニング」だ。人工神経を何層も重ねたニューラルネットワークで学習を重ね、正しい認識を獲得させる。その中核的な技法として活用されるのが「畳み込みニューラルネットワーク」(CNN)だ。今日の飛躍を生み出している。 世界で最初に、この畳み込みニューラルネットワークをつくりあげた技術者が、日にいる。NHK放送技術研究所にいた福島邦彦さん(81)だ。1979年、原型

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