誰だって自分の死と正面から向き合いたくないもの。 まぁ忙しい日々を過ごしていれば、自分の死を考えることなどないだろう。 だから、高齢でない限り遺書を残すことはほとんどない。 3日前に亡くなった流通ジャーナリストの金子哲雄さんの葬儀で、参列者に金子さんが用意した手紙が配られたという。 この手紙がウィットに富んでいて、死期が迫っている人間が書いたとは思えないと話題になっている。 どんな気持ちで書いたかを考えると、なんとも泣けてくる手紙だ。 最後になりますが、本日、ご列席下さいました、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈りしております。41年間、お世話になり、ありがとうございました。 急ぎ、書面にて御礼まで。 平成24年10月1日 流通ジャーナリスト 金子哲雄 人生設計をするとき、まずは定年退職後の心配をするもの。 たった41歳で天寿を全うする人生設計をする者などいやしない。 月並みな言葉だが、