トップ・シークレット・居酒屋?特定秘密保護法案を巡る日本政府の動きが活発なこの頃ですが、ちょうど先日、「トップ・シークレット・アメリカ 最高機密に覆われる国家」という本が翻訳・出版されました。ピューリッツア―賞を2回受賞したワシントン・ポストのベテラン記者と、元陸軍情報局の分析官による共著で、ワシントン・ポスト紙での連載記事が元になっています。 本書では、911以降のアメリカの対テロ戦争で秘密情報が飛躍的に増大、細分化し、秘密によって情報が組織間で共有されず、アメリカ政府の決定や軍の作戦等に深刻な悪影響を与えている現実が明らかにされています。そして、それらの秘密情報をチェックする議会情報委員会や政府機関は、増加する秘密情報に追いつけず、その全貌は「神のみぞ知る」とまで表現されています。 このようなアメリカの秘密情報の扱いの問題は、秘密とする情報の放漫な拡大が却って国家の利益を損ない、一部の