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心理学と哲学に関するnizimetaのブックマーク (7)

  • 草葉の読書記 |イアン・ハッキング『記憶を書きかえる』

    濃密な読書だった。最後の方になって著者の主張が分かった。そこまでは苦しい読書だった。 amazon読書記掲載。 ---------------------------------------------- これは記憶についての哲学のだ。何よりも、著者ハッキングはカナダの有名な科学哲学者である。確かに書は、精神分析がいかに受け入れられてきたか、受け入れられているかについて詳細な記述に溢れている。しかし書の目的は精神分析の紹介でも、その受容史でもない。また、精神分析の批判や論難、悪口を主としたものでもない。著者の目的は最後の方になってようやく姿を現す。その目的を理解しないなら、書を誤読する可能性は高い。 ではハッキングの目的とは何か。それは二点ある。 一つは、精神分析の登場により、記憶が人格の性を構成するものとなったことを示すことである。それ以前は、魂(soul)が人格の性だった

  • 「我々はいかに道徳的であるべきか?」 (道徳と直感の関係について) by ジェリー・コイン - 道徳的動物日記

    今回紹介するのは、無神論者で進化生物学者のジェリー・コインが自身のブログで2013年に発表した、道徳と直感の関係について議論している3つの論文と1つのを取り上げた記事。 How should we be moral?: Three papers and a good book « Why Evolution Is True 心理学と哲学の話題である。哲学に関する部分では、訳語の選択に困ったり、うまく翻訳できなかった箇所もある。 以下は、記事の要点を私なりにまとめたもの。 「私たちに備わっている道徳感情は、進化の産物であるところが大きい」 「進化で備わった感情は祖先たちが暮らしていたサバンナの少数集団という限定的な環境に適応したものであって、現在の社会における異なった様々な状況では、感情ではなく理性による判断が求められる」 「道徳についてのカント的な義務論は、私たちに備わっている直感を合理

    「我々はいかに道徳的であるべきか?」 (道徳と直感の関係について) by ジェリー・コイン - 道徳的動物日記
  • ダニエル・C・デネット『解明される意識』第Ⅲ部 - Revenantのブログ

    解明される意識 作者:ダニエル・C. デネット青土社Amazonre-venant.hatenablog.com re-venant.hatenablog.com 一部読むごとにまとめていくシリーズ三つ目。 第Ⅲ部のタイトルは「意識についての哲学的問題」で、意識の「多元的草稿」モデルを使って様々な哲学的問題への回答が試みられる。 なお文引用の際は脚注に「章番号.節番号.段落番号 ページ数」を付記した。 文内容 10. 「見せる」と「告げる」 まず心の中でのイメージの問題が扱われる。 複雑な図形を提示されて次にそれを回転させたものを見せられた時、私たちは自分の中のイメージ上の図形を回転させてそれらが同じ図形であると認識することができる。 これは一見「カルテジアン劇場」の発見であるように思われる。 しかしこれはより複雑な例を考えれば間違いであることがわかる。 立体の正面に開いた四角い穴から

    ダニエル・C・デネット『解明される意識』第Ⅲ部 - Revenantのブログ
  • 意識の境界問題 - Wikipedia

    意識の境界問題(いしきのきょうかいもんだい、Boundary Problem of Consciousness)とは、私達が持つ意識体験の境界はどのようにして決まっているのかという問題。哲学の一分科である心の哲学において、意識のハードプロブレムと関わる問題のひとつとして議論される。 もう少し詳しく言うと、これは現象的意識が宇宙のある中間的なレベルで境界をもって、統一されつつ個別化されているのはどのようにしてなのか、という問いで、2004年にアメリカの哲学者グレッグ・ローゼンバーグによってこの名前が与えられた[1]。カナダの哲学者ウィリアム・シーガーはほぼ同等の問いを1995年に組み合わせ問題という名で定式化している[2](ただしシーガーの場合は汎経験説を前提した上での問いの設定となっている点で若干異なる)。 概要[編集] 意識体験はバラバラの部分的体験の寄せ集めとしてではなく、統合されたひ

  • エゴ・トンネル - 岩波書店

  • blog-entry-170.html

    下記の展望論文が、社会心理学研究に掲載予定です。 社会心理学研究31巻1号(2015年8月発刊予定) 渡辺匠・太田紘史・唐沢かおり 「自由意志信念に関する実証研究のこれまでとこれから:哲学理論と実験哲学、社会心理学からの知見」 概要: 社会心理学者は近年、自由意志信念という問題について実証的な検討を始めている。自由意志の問題はもともと哲学者が長年取り組んできたものであり、自由意志信念に関する実証的検討も、自由意志に関する哲学理論のもとで成立している。一方で、哲学者は理論的検討にとどまらず、実験哲学という新たな研究プログラムを開始した。このプログラムは社会心理学と方法論を共有するものであり、自由意志信念に関する分析も急速に進展している。以上のことから、自由意志信念の問題について社会心理学が有意義な知見を生産するためには、哲学理論や実験哲学と協働して検討に当たることが必要不可欠だろう。そこで、

  • 意志の力はどのくらい行動を決定できるか Howard (2008) - えめばら園

    Are We Free?: Psychology and Free Will 作者: John Baer,James C. Kaufman,Roy F. Baumeister出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2008/02/25メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る Baer, J., Kaufman, J., & Baumeister, R., eds. (2008) *Are We Free?* (Oxford University Press) 2 Nichols, S. "Psychology and The Free will debate" 3 Myers, D. “Determines and Free” 4 Dweck, C. & Molden, D. "Self-Theories; The Construction of Free Wi

    意志の力はどのくらい行動を決定できるか Howard (2008) - えめばら園
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